日中国交正常化40周年記念式典中止
本店のKです。
中国の対日交流団体、中日友好協会などは9月23日、
北京の人民大会堂で9月27日に開く予定だった日中国交正常化40周年の公式記念式典を
延期すると日本側の関係団体に通知しました。
事実上の中止であり、国交正常化を祝う公式記念式典が取りやめとなるのは初めてで、
尖閣諸島を巡る日中の対立が深まる中、
両国関係の改善を図る状況にはないとの中国側の厳しい認識を示すもののようです。
国交を正常化してから40年を経た今、日中関係は険悪そのもの、
最悪ともいわれる両国の関係は一体どうすればよりを戻せるのか考えたいと思います。
国交正常化40周年という大きな節目を前に、中国各地で起きた激しい反日デモ。
中国全土100を上回る都市で、次々と行われました。
その一部は暴徒化し、日系のスーパーや企業、
それに日本料理店などを襲撃し、破壊、略奪、放火など、許しがたい暴挙に及びました。
また、これと呼応するかのように、中国の海洋監視船や漁業監視船が、
多いときには10隻以上、尖閣諸島周辺に現れ、日本を牽制する動きを見せました。
大規模な反日デモと、中国艦船による大掛かりな牽制行動。
なぜ、中国側がここまで、強硬な姿勢をとったのでしょうか。
ロシアで開かれた、APEC首脳会議で、
野田総理大臣と胡錦涛国家主席が立ち話をする一幕がありました。
このときに、胡錦涛主席は、日本政府が島を国有化することには反対する立場を表明しました。
これに対して、野田総理は、「尖閣諸島は日本固有の領土である」として、
日中間に領土問題は存在しないとの立場を示した上で、その2日後には、国有化を決定しました。
中国から見れば、国家主席のじきじきの願いを、
日本側がはねつけたという形になり、人々の怒りが爆発。
中国国民の間にも面子を傷つけられたという感情が広がってしまったのではないでしょうか。
40年前、国交を正常化するために中国に乗り込んだ田中角栄総理大臣と
周恩来首相の間でかわされた言葉にひとつのヒントがあるのではないでしょうか。
調印前の協議で、田中総理大臣は、「尖閣諸島問題をどう解決すべきか」と問いかけました。
周恩来首相は、「それを言い出したら、双方とも言うことが山ほどあって、
首脳会談はとても終わらない。だから今回は、触れないでおこう」と答えたといいます。
田中総理大臣も「それはそうだ。じゃ、これは別の機会に」と応じたというのです。
国交正常化当時、両国の指導者は、
尖閣諸島の問題を日中間の懸案と認識しつつも、話を先送りにしたのです。
ただ、そのときの共通認識については、
研究者の間では、「問題がこじれないようにする知恵として棚上げした」という解釈と、
いやいや、中国が話し合いたくないといったのだから、
領土問題にしないという意味だという見方も出ているようです。
40年前と今とでは、両国の関係も大きく変化しました。
経済面では、強い日本と弱い中国から
強い日本とその日本を上回るまでになった大国中国。
また、軍事面でも世界を脅かす存在になりつつあるのです。
2008年の日中両国の共同声明で
「共に努力して東シナ海を平和・協力・友好の海とする」と約束しました。
残念ながら今の実情は、この約束からかけ離れているように思います。
両国の指導者には、対話を通じて相互理解を深める努力をしていただき、
40年間続いた日中の友好が末永く続くことを切に願います。
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